カラードレイヤー(Colored Layer)とはその名の通り「色のついた層」つまり着色フィルムです。電気的な作用で色を変えるのではなく「色つき層を通った白い光に色が加わる」という仕組みです。ですので、元々の発光色がホワイトのメーターにだけ機能します。
「たかだか色付きフィルムでなんでこんな金額!?カラーセロファンや暗記シートとかではだめなの?」と言う疑問(聞かれたことはありませんが)にお答えしておきます。
まず耐熱性の問題。メーターからの熱というよりは、夏場の車内の高温に耐えられるかどうかで素材を決めています。この時点でカラーセロファンはダメであることがわかります。次に厚みの問題。限られたメーター盤のクリアランスに収まる必要があり、なおかつ厚みは光の透過率にも影響します。暗記シートや下敷き類はアウトですね。
そしてIndicatorがあらゆるリソースを注ぎ込んでいるのが「色味」です。濃すぎても薄すぎてもいけない。視認性の確保と、味わいのある色を両立させるために何度も樹脂素材メーカに掛け合って試作を重ね、最終の製品版の仕様を決定しています。
これらを、個人レベルでやったらどのくらい費用がかかるか?を考えた場合おそらく「Indicator製を買ったほうが早い」という結論に達するかと思います。
8型用のメーターはこのような構造になっており、液晶(大)と液晶(小)で構成されています。Indicator製の8型用カラードレイヤーは、この大・小それぞれに合わせた2枚構成で、下の写真のように片側だけに色をつけることが可能なのです。画像では右側(小)だけにカラードレイヤーを装着していますが、メイン側(大)だけ、とか、右と左で色を分ける(例えば「左が青で右が緑」など)みたいにユーザーさん独自のセンスでオリジナルのメーター配色を実現することができます。
今後おそらくSNS上でこうした独自カスタムの例が投稿されることが予想され、開発者自身の私もそれらを楽しみにしています。